湿気と膀胱炎の関係
巣鴨駅前たかはし泌尿器科です。
開院して約3週間ほどたち、ようやくいろいろな事が落ち着いてきました。
昨日まで強い雨が降っていましたが今日は29度と夏日になってしましました。
体温調節も難しく体調を崩される方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ここ数日、当院でも女性の膀胱炎の患者様が多くいらっしゃっております。
簡単ではありますが、季節と膀胱炎の関係についてまとめてみました。
梅雨の時期は、蒸し暑さと湿気で体調を崩しやすくなりますが、女性にとっては「尿路感染症(UTI)」にも注意が必要な季節です。特に30代以上の女性では、膀胱炎などのUTIの発症率がこの時期に高くなることが知られています。
■ なぜ梅雨に尿路感染症が増えるのか?
【1. 高温多湿で細菌が増殖しやすい】
蒸れやすい環境は、会陰部における大腸菌などの繁殖を助け、尿道から膀胱への感染を引き起こしやすくします。
【2. 脱水と排尿回数の減少】
湿気の多い日は喉の渇きを感じにくく、水分補給が不足しがち。結果として排尿回数が減り、細菌が膀胱内にとどまりやすくなります。
【3. トイレを我慢する習慣】
雨の日は外出先のトイレを避けがちで、長時間の排尿我慢が膀胱内での細菌増殖につながります。
【4. 湿った下着や衣服の着用】
雨や汗で濡れた服をそのままにすると、デリケートゾーンが蒸れ、感染リスクが上昇します。
【5. 衛生・生活習慣の乱れ】
洗濯物が乾きづらく、清潔な下着を維持しにくくなったり、シャワーの回数が減ることも一因に。
■ 主な症状に注意!
・頻尿・尿意切迫感
・排尿時の痛みや灼熱感
・濁った尿、強いにおい、血尿
・下腹部の不快感・痛み
・軽度の発熱や倦怠感
※高熱・背中の痛み・嘔吐がある場合は、腎盂腎炎の可能性があり早急な受診が必要です。
■ 医学的に正しい予防のポイント
①こまめな水分補給(1.5〜2L/日)
②排尿を我慢しない(3〜4時間おきにトイレへ)
③陰部の清潔と乾燥を保つ
④濡れた下着や服はすぐに着替える
⑤通気性の良い綿素材の下着やゆったりした服装
⑥ストレス管理と十分な睡眠で免疫力を保つ
■ こんなときはすぐに泌尿器科へ
・痛みを伴う頻尿や血尿がある
・発熱、腰痛、吐き気などがある
・症状を繰り返している
特に妊娠中や更年期の女性、糖尿病や腎疾患のある方は、尿路感染症が重症化しやすいため早めの受診が重要です。
当院ではWeb予約や問診を行い受診からご帰宅までの時間を減らすよう努めております。
また女性専用待合もありますので、リラックスしてお過ごし頂けるとのお声も頂けております。
お仕事などで忙しいタイミングでも我慢せずに当院までご相談ください。